導入文
「提案書、ちゃんと書いたはずなのに通らない」
「何がダメだったのか、正直よくわからない」
営業推進や企画の仕事をしていると、
社内向けの提案書(稟議・改善提案・新施策)を作る機会は多いのに、
毎回ゼロから考えて、毎回同じところで止まる──そんな経験はないでしょうか。
実は、提案書が通らない原因の多くは
内容そのものではなく「構成(順番)」にあります。
- 社内稟議や上司決裁を通すための「提案書8枚構成」の全体像
- 毎回ゼロから悩まない、提案書の基本テンプレと考え方
- Excel×Copilot/Geminiを使って下書きを時短する実務手順
「考える時間」を減らし、「通る確率」を上げたい方のための記事です。
結論:社内提案書は「8枚の骨格」で9割決まる
まず結論です。
社内向けの提案書は、
8枚の役割が明確なスライド構成にすると、通過率が安定します。
逆に言えば、
- 情報が足りない
- 説明が下手なのではなく、“出す順番”がズレているだけのケースがほとんどです。
① 提案要約(結論・効果・判断ポイント)
② 背景・現状整理(事実と数字)
③ 課題の明確化(問題点を1〜2点に絞る)
④ 課題の原因分析(なぜ起きているか)
⑤ 解決策(今回の提案内容)
⑥ 効果・メリット(工数・コスト・リスク)
⑦ リスク・懸念点と対策
⑧ まとめ・次のアクション(承認してほしいこと)
※この順番を守るだけで、提案書の「通りやすさ」は大きく変わります
【テンプレ】社内提案書・基本8枚構成
ここからがこの記事の核です。
まずは全体像を押さえてください。
① 提案要約(1枚目|ここが最重要)
役割:
→ 決裁者が「読むか/読まないか」を判断する1枚
書くこと(型)
・結論:何を提案するのか
・効果:何がどう良くなるのか
・判断ポイント:なぜ今なのか
例文
本提案では、〇〇業務に△△を導入することで、
月間工数を約30%削減し、属人化リスクを解消します。
既存ツールを活用できるため、追加コストは最小限です。
※ ここで「背景」から書かないのが最大のコツです。
② 背景・現状整理
役割:
→ なぜこの提案が必要なのかを“事実”で示す
ポイント
- 感想ではなく事実
- 数字・件数・頻度があれば必ず入れる
例
- 手作業処理が月〇時間発生
- 担当者不在時に業務停止が発生
- 修正・差し戻しが多い
③ 課題の明確化(問題点の言語化)
役割:
→ 現状の「何が問題なのか」を1〜2点に絞る
NG
- 課題が多すぎる
- 抽象的(非効率・大変など)
OK例
課題①:業務フローが属人化しており、引き継ぎに時間がかかる
課題②:手作業が多く、ミスと確認工数が発生している
④ 課題の原因分析(なぜ起きているか)
役割:
→ 解決策に“納得感”を持たせるための土台
ここで書くこと
- 仕組みの問題
- ルールの不在
- ツール未活用
※ 人のせいにしないのが鉄則です。
⑤ 解決策(今回の提案内容)
役割:
→ 「だからこれをやります」を端的に
構成
- 何をするか
- どう変わるか
- 誰が使うか
例
〇〇業務にExcel+Copilotを活用し、
入力・集計・確認作業を自動化します。
⑥ 効果・メリット(数字で示す)
役割:
→ 決裁者が判断しやすくする
最低限入れたい指標
- 工数削減
- ミス削減
- 属人化解消
- コスト影響
※ 完璧な数字でなくてOK。
“見込み”であることを明記すれば問題ありません。
⑦ リスク・懸念点と対策
役割:
→ 「考えてない提案」だと思われないための保険
例
- 定着しない → 操作マニュアルを用意
- 習熟に時間 → 段階導入
- トラブル時 → 手作業に戻せる設計
⑧ まとめ・次のアクション
役割:
→ 決裁者に「何を判断してほしいか」を明確に
例
本提案について、
・試験導入(〇ヶ月)
・対象部署の限定実施
の承認をお願いします。
実務で効く:AIを使った下書き作成手順
ここからは時短パートです。
- 工数
- 回数
- 件数
- 作業内容
→ 数字があるだけで提案は一段強くなります
プロンプト例(社内利用想定)
以下の情報をもとに、
社内向け提案書の構成案を作成してください。
・背景
・課題
・解決策
・期待効果
AIの文章は、
- 長い
- 優しすぎる
ので、半分くらい削る意識で整えます。
よくあるNG例(実務で本当に多い)
- 背景説明が3枚以上
- 解決策の前に細かい説明をしすぎる
- 効果が「効率化」「改善」で終わっている
- 最後に「検討お願いします」で終わる
→ すべて「構成の問題」で防げます。
☐ 1枚目で「何を提案したいか」が一文でわかる
☐ 背景と課題が事実・数字ベースで書かれている
☐ 解決策が課題とズレていない
☐ 効果が「改善」だけで終わっていない
☐ リスクと対策がセットで書かれている
☐ 最後に「何を判断してほしいか」が明確
この6点を満たしていれば、「構成が原因で落ちる」ことはほぼありません。
まとめ:提案書は“センス”ではなく“型”
提案書は、
文章力やデザイン力よりも 構成が9割です。
今回紹介した8枚構成をベースにすれば、
- 毎回ゼロから悩まない
- 上司・決裁者が判断しやすい
- 修正指示が減る
という状態を作れます。
まずは次の提案で、
①〜⑧の順番だけを意識して作ってみてください。
提案書の構成が整ったら、次は「作成スピード」と「再現性」です。
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